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遺言書が発見されたとき、その内容に疑問を持つこともあるかもしれません。「遺言書は本当に有効なの
か？」と感じたときに、無効を主張できる条件やその手続きについて知っておくことは、安心につながります。
今回は無効になる遺言書のケースと無効にする手続きについて解説します。

遺言書が無効になるケース

遺言書は、一定の法律的な要件を満たしていなかったり、作成時の状況によって無効になることがありま
す。以下はその代表的なケースです。

・法律的な不備
遺言書には、法律で定められた形式があり、これを満たさない場合、無効になります。例えば、自筆証書
遺言の場合は、遺言者が全文を手書きで書き、署名と日付を記入する必要があります。もしパソコンで
作成されたり、署名がない場合、その遺言書は無効とみなされます。
・判断能力の欠如
遺言書が有効であるためには、作成時に遺言者が判断能力を持っていることが必要です。認知症や精
神的な問題がある場合、その遺言書は無効になる可能性があります。特に、公正証書遺言であっても
遺言者の状態が証明できない場合、無効の主張が可能です。
・詐欺や強迫による作成
遺言書が詐欺や強迫によって書かされたものであれば、無効にすることができます。たとえば、誰かが遺言
者をだまして特定の人物に有利な内容を記載させた場合、その遺言書は無効と主張できます。

無効を主張する手続き

遺言書が無効であると主張するには、まず適切な手続きを踏む必要があります。以下は、遺言書を無効
にするための一般的なステップです。

・検認手続き
遺言書が発見された場合、まず家庭裁判所での検認手続きを経て、遺言書の有効性を確認します。こ
の段階では遺言書が無効であるかどうかを判断するのではなく、遺言書の存在と内容を公式に記録する
手続きです。

・無効確認訴訟
検認手続きが完了した後、遺言書に不備や疑問がある場合、遺言無効確認の訴訟を提起することが
できます。

ここでは、証拠を基にして遺言書が無効であることを裁判所に認めてもらうことが目的です。

遺言書でお悩みの方はご相談を

ここまでで、遺言書が無効にできるケースとその手続きを解説してきました。遺言書は被相続人の思いを
伝える重要な手段です。遺言書についてお悩みの方は、ぜひ一度当事務所にご相談ください。

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