相続コラムvol.68「不幸なことはどこにでもあります。事実と解釈とは」
相続の仕事をしておりますと、ご家族の死に向き合う悲しい現場をを拝見することにもなります。
税理士の仕事全般に言えることですが、財産・お金を通じて会社や個人のかなりプライベートな部分にふれることになりますので、当然ではありますが。
20代からこの仕事をしていますが、年数を重ねてだんだんと人の痛みがわかるようになってきました。初期のころの自分は、はたしてお客様の本当の悲しみを理解していただろうか?自分自身が人生経験を重ねていかなければ、わからない部分があると、やっとわかってきたところでもあります。そういった意味では今の時点でも自分は未熟であり、ずっと人間的に成長していかなければならないと思っております。
先日お越しになったお客様は、涙を流しながら状況を話されました。
ご家族が自死され
「うちにばかり不幸が重なる気がします」とおっしゃいます。
不幸は重なることもありますし、自分の家族だけに大きな不幸が起こっているように感じることもあります。周囲の家族は、みな普通に幸せそうに見えてしまうのです。
でもそんなことはありません。ほとんどの家庭・人生に何らかの苦難や不幸というものは降りかかってきます。そうでない人や家を、自分も含め、私はほとんど見たことがありません。
ただ事実は一つでも解釈はいろいろということです。
苦しみや不幸にあったとき、どのように対処するか、無理して笑顔で乗り切っていくのか、ずっと引きこもって鬱になって過ごすのか、その選択も自分にかかっているということです。
死因もいろいろです。
病苦・長患いの末の死。不慮の事故による突然死。家族を残しての若年死。孤独死。自殺。自殺の現場を家族が発見されて苦しまれているケースも何度も見ました。大黒柱の死。跡継ぎになるはずだった大事な長男の死。憎んでいた家族の死。
それらを乗り越えて、人はみな生きていきます。
何もない人はいないです。今生きている人は、
「事実と解釈の違い」それを意識して頑張って生きていきましょう!
この記事を担当した税理士
税理士法人葵パートナーズ
代表社員税理士
花田 直子
- 保有資格
税理士
- 経歴
-
2002年に税理士試験合格。
2011年より税理士法人葵パートナーズの代表社員税理士を務める。
相続の相談件数1,800件以上の経験から相続税を中心とした相続に関する悩みを抱えている相談者からの信頼も厚い。
- 2024年7月25日「一度相談に行ってみてください。親切に教えてくださいます」
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- 2024年3月25日「親切で話しやすく合理的」
- ご相談内容: 満足度:とても満足 1.当事務所にご相談にいらしたきっかけを教えてください。 相続の相談でパソコンで検索して決めました。 2.当事務所のサービスを受けた感想はいかがでしたか? …
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